グラフィックであってもwebであっても、デザイナーという職業に就いている人の多くは、結構大変な環境で働いていると思います。
夜は遅くまで作業を強いられ、給料は他の職業に比べかなり低い。
残業が出る会社ならまだマシな方で、ボーナスなんて、さほど期待できない…。
私の体験談と照らし合わせてみても同様です。
昔、名古屋のweb制作会社に勤めていたことがありますが、帰社できるのは10時以降が当たり前で、ダッシュで終電に乗る日なんてもうザラ。
会社に寝泊まりする日もしばしばでした。
でもボーナスは無いに等しく、裁量労働制という制度にかこつけて、残業代は全く出ていませんでした…。
デザイナーとは、自らの感性を売りにして仕事をしています。
美しいデザイン、見やすいレイアウト、人の心に印象付ける色使い…。
それらは参考書を開けば明確な答えが載っているわけではなく、まさに自分の感性を磨き、経験を積んで初めて、人の心に寄与するようなデザイン制作物を生み出せるようになるのです。
手前味噌な話ですが、本当に貴重な技能だと思います。
しかし現実は、前述したような低い待遇を強いられている人がほとんど…。
なぜなのでしょか?
クライアントの要求とデザイナーの意識が、違う方向を向いているから?
以前在籍していた会社で、営業マンにこういうことを言われたことがあります。
「クライアントから、『なんでデザインってものに対してお金を払わなきゃいけないの?それって、価値があるの?』って言われるんだよ!」
また、私が直接お伺いしたクライアントから、こう言われたことが今でも心に刺さっています。
「本当は俺たちは、こういうwebだのチラシだのにお金を払いたくないんだよ。でも、もしあんたらが作ってくれたものの効果で、お客さんがどんどん来てくれたら、惜しみなくあんたらにお金を払いたいんだ!」と。
なるほど、こういうことなんだなあ と今はよく理解ができます。
デザイナーという職業は、デザイン商品を作りあげる職業です。
しかしクライアントは、そのデザイン商品事態にお金を払っているつもりはなく、その「デザイン商品を通して得られる効果」を期待して、お金を払うという投資しているのだと思います。
ウェブマーケティングが出来ること
ウェブマーケティングの世界には、そういったクライアントの要望を手助けできる技術がたくさんあります。
アクセス解析を駆使することで、サイトに訪れたユーザーの行動履歴を読み取ることができたり、ウェブ広告を活用することで、主要ターゲットに直接アプローチすることも可能です。
しかも、予算も少額から始められます。
デザイナーも、ウェブマーケティングを習得すべきなのでしょう。
クライアントの要望を正確に汲み取り、マーケティング戦術を駆使して、最適なデザインメディアを提案し、効果を届ける。
それできたとき、デザイナーに対する評価はぐっと上がるでしょう。
世の中のデザイナーが皆そんな働きが出来たら、デザイナー自体の社会的地位がもっと向上すると思います。
簡単なことでは、決してないですね。
でも、きっとできると思います。
ウェブ制作をするうえで、デザインもマーケティングも、両方とても大切な要素だと思います。
クライアントに“効果”を届けられるウェブ制作者として、BEL.FORTは今以上に、デザインとマーケティングに、磨きをかけていきたいです。