SEOコンサルウェブマーケティング

クロスメディア×SEO事例|製造メーカーのウェブ戦略成功に重要なこと

ベルフォート株式会社 代表取締役社長

長尾 真介

製造メーカーがウェブで引き合い獲得するために重要なこと|クロスメディア×SEO事例

自社のウェブサイトは、単なるビジネスの顔ではなく、顧客との重要な接触チャネルです。そのため、制作する際には「何が出来るか?」「何が得意か?」など、自社が提供可能なサービスを丁寧に記載することが極めて重要です。
注意点としては、代表的な事業に関してだけ掲載するのではなく、どんな些細なサービスでも、顧客の課題解決に協力できるのであれば、自身をもって発信すべきでしょう。

「タネは可能な限りたくさん蒔いておく。」これが、ウェブマーケティングにとって非常に重要なポイントであることを、弊社が経験した事例を通して解説いたします。

製造系メディアでの引き合い獲得事例(クロスメディア×SEO)

> スモールキーワードSEO|クロスメディアによる相乗効果と高ニーズの発見事例

上記リンク先のページでも一部触れているように、クロスメディアの戦略は時に予想外のSEO効果を生み出し、スモールキーワードであっても急激なアクセスの増加を引き出すことがあります。そして、サービスに関するコンテンツを丁寧に掲載していたことで、相乗効果により多数の引き合いを獲得できます。

ここでは、弊社が運営サポートをしている製造メーカー様のオウンドメディアからの、具体的な事例を紹介します。

コーポレートサイトでの丁寧な情報掲載により、多数の引き合いを獲得

ライスレジンコンテンツ

バイオプラスチックである「ライスレジン」をテーマにしたコンテンツページがあります。上記画像は、弊社が運営するオウンドメディアの該当コンテンツのファーストビューですが、このページは、テレビで特集されたことがきっかけで、特定の日に急激にアクセス数が増加しました。

クロスメディアで生まれる驚きのSEO成果

具体的には、3月31日の夕方にテレビでのニュース特集を視聴したターゲットが、翌日の就業中に「ライスレジン」というキーワードで検索した結果、その時点で検索結果の3位前後をキープしていた当該ページに、多くのアクセスが集中したと考えられます。

さらに、このライスレジンに関するページからコーポレートサイトへの送客導線を確保していたこと、

このライスレジンに関するページからコーポレートサイトへの送客導線を確保

そしてコーポレートサイトに「バイオプラスチックの取扱実績がある」ことを明記していたことが、具体的な引き合い相談を集中的に引き寄せる結果となりました。

具体的な引き合い相談

具体的な引き合い相談を集中的に引き寄せたカスタマージャーニー

この事例を通して、クロスメディア戦略の効果的な利用がいかに重要か、そしてコーポレートサイトにおいて、どんなに些細なサービスであっても、その対応可能なことを丁寧に記載しておくことが、顧客からの具体的な問い合わせ(引き合い相談)につながる大きなチャンスになることを痛感しました。

情報不足による取りこぼし失敗事例(クロスメディア×SEO)

クロスメディアとSEOの効果により、急激なサイトアクセスを達成できたとしても、コーポレートサイトにおいてニーズを満たすサービスの情報が不足していると、そのトラフィックを引き合い相談に繋げることはできません。
この教訓は、バイオプラスチックに関連する別のコンテンツ、「ヘミセルロース」を題材にしたページから得られた貴重な事例によって浮き彫りになります。

ヘミセルロースコンテンツ

※上記画像は、該当コンテンツのファーストビューイメージ

クロスメディア×SEO効果も無駄に:引き合い相談獲得の失敗

2022年11月13日(日)に、この「ヘミセルロース」ページに急激なアクセスの増加が見られました。たった一日で、しかも自然検索チャネルに絞って解析した結果なので、こちらも、テレビニュースなどの他メディアによるクロスメディア効果と判断できます。

「ヘミセルロース」ページに急激なアクセスの増加

特に注目すべきは、下記のアクセス解析に示したように、コーポレートサイトへの送客コンバージョン率が約14%にも達し、一日でニーズの高いユーザー80名近くを、見込み顧客として迎え入れることができた点です。

コーポレートサイトへの送客コンバージョン率が約14%にも

しかし、そんなポテンシャルにも関わらず、当時はヘミセルロース関連の引き合い相談を獲得することは、全くできませんでした。

引き合い相談の獲得が「0」という失敗の原因は?

この失敗の原因は明らかです。
実は、2022年11月時点ではコーポレートサイトがリニューアル前の状態であり、サイトには「金型製造」に関するサービスの情報しか掲載されていなかったのです。当時のサイトではヘミセルロースはおろか、バイオプラスチックに関するコンテンツなどは、少しも紹介していませんでした。

 

この事例から、大量のリードを獲得できたにもかかわらず、それを引き合いに繋げることができなかったという、非常にもったいない失敗が浮かび上がります。これは、コーポレートサイトにおけるサービス情報の充実と、更新の重要性を改めて認識させる出来事でした。

引き合い増加の秘訣:サービスをコンテンツに変える力

「タネは可能な限りたくさん蒔いておく」という原則は、ウェブマーケティングの世界で非常に重要な意味を持ちます。自社が対応可能なサービスを細部にわたってコンテンツ化し、インターネット上で公開しておくこと。それは間違いなく、自社への引き合い相談が発生する確率を着実に高めていくことになります。

ウェブサイトの効果でお悩みの製造メーカー経営者様へ

弊社はこれまで長らく製造メーカー様のウェブ戦略を支援してまいりました。高い専門性を持つサービスであっても、製造現場での実践経験と、数多くの製造系コンテンツサイトの運営経験が、弊社の強みとなっています。

重要なのは「コンテンツ制作能力」。そんな専門性の高い知識や経験を、成果の出せるコンテンツへと変換できるウェブベンダーは多くありません。


ウェブサイトの効果でお悩みの経営者様、意思決定者様、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。また、弊社にいただくお問い合わせの中でも、よくある質問もご用意しています。お役立ちいただければ幸いです。

 

 

このコンテンツの著者

長尾 真介

ベルフォート株式会社 代表取締役社長

2004年、グラフィックデザイナーとして広告代理店に就職。2007年よりウェブデザイナーに転職し、以降ウェブとグラフィック両方のデザイン実務経験を積む。
2012年にウェブ解析士、2013年に上級ウェブ解析士の資格を取得したことで、ウェブマーケティングの業務に傾倒。マーケティング提案からウェブサイト企画、デザインまで一貫したディレクションを担う。

2016年、プラスチック成形メーカーの金型部門で、ブロー成形金型の設計に転職。主に自動車のガソリンタンク型を担当し、設計業務だけにとどまらず、最終的にチームリーダーとしてプロジェクト全体のディレクションまでを担当。
2019年9月に独立・創業し、製造業界をターゲットにしたウェブマーケティングサービスをスタート。2年後の2021年10月に法人化し、現在に至る。

【保有資格】
(一社)ウェブ解析士協会認定「上級ウェブ解析士」
(一社)全日本SEO協会認定「認定SEOコンサルタント」
(一社)ウェブ広告協会認定「ウェブ広告エキスパート Silver」
(一社)ウェブ解析士協会認定「初級SNSマネージャー」

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