製造メーカー様に伝えたい。ブランドイメージを担う「写真」確保の効果的なプロセスとは?
ベルフォート株式会社 代表取締役社長
長尾 真介
ウェブサイトを訪れるターゲットに自社のブランドイメージを強力に訴求するためにも、掲載する写真に対して、クオリティの高さを追求することは大切です。写真は、訪問者の最初の印象を形成し、彼らの記憶に長く残る「ブランドイメージ」を築く上で不可欠です。
別の記事でも触れていますが、そのためにはプロのカメラマンやモデルを起用することが、競合他社との差別化を実現する一つの方法になり得ます。
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そこで今回、この記事では、ウェブサイトで使用する高品質な写真を確保するための効果的な手順を、ウェブ制作のディレクション視点から詳細に解説します。
目次
デザイン修正の連鎖を生んでしまうダメな手順
ウェブサイトに掲載する写真の撮影と、撮影した写真のデザインへの落とし込みにあたり、特に製造メーカー様はどのような手順で進めていますか?
例えば、プロカメラマンを起用したとしても、
① 社内の主要な機械設備や工場内部、建屋の外観や製品の写真を、とにかく多く撮り溜めておく。
② そしてウェブサイトのデザイン制作の際に、「はい、これ使って」と制作会社にその写真データ一式を渡す。
こういった流れで進めていませんか?
その進め方を真っ向から否定するつもりはありません。しかしこの方法で進めると、デザイン制作後、双方のイメージの相違によるデザイン修正が頻発してしまう恐れがあります。
「トップページのプロモーションエリアには工場内の写真を使ってほしい」
「製品も見せたいから、トップページの同じ場所に製品写真も加えてほしい」
「どうせなら、さまざまな写真をスライドで表示したい」
など、イメージの確定を巡って迷走する危険性が考えられます。
私自身、デザイナーとして会社員をしていた頃、そういった進め方をした挙句、ウェブサイトのデザインが全くFIXできない案件に度々遭遇しました。
この経験から言えるのは、上述の手法では、ターゲットに対して明確なブランドイメージを訴求できる写真の選定とサイトデザインを確立することが、非常に困難であるということです。
効果的なブランドイメージを担う『写真』確保のプロセスとは
ベルフォート株式会社では、ウェブサイトに使用する写真の撮影にあたっては、徹底した「事前準備」を行うことを重視しています。
ウェブサイト制作のプロジェクト工程において「どのような写真を掲載するか」の検討は、比較的後半の段階に位置付けられます。
順番としてはまず、
① お客様との深いヒアリングを通じてサイトの構成を決定し、サイトマップを作成した後、各ページのコンテンツ内容を具体化します。
② そして原稿が準備でき、ワイヤーフレームに落とし込んでから、「さあTOPや各主要ページにはどんな写真を入れるか?」を、ここで初めて検討していきます。
※サイトマップの参考イメージ
※ワイヤーフレームの参考イメージ
この写真の選定プロセスのポイントは、ワイヤーフレーム上でお客様と密接に協議を行う点にあります。
「TOPページに訪れたユーザーにどのような写真を見せれば、一瞬で自社の特徴をイメージ付けられるか?」
「この主要ページに機械設備の写真を掲載することで、当社のリソースの豊富さをユーザーに訴求できる!」
など、ユーザー目線での検討を行います。
※ユーザー目線での検討を行い写真をレイアウトしたウェブページの参考例
このようにして、制作側とお客様側とで方向性のすり合わせを事前に行い、ワイヤーフレーム上でウェブサイトの完成イメージを共有することで、デザイン完成後のイメージの相違を最小限に抑えることができます。
ブランドイメージを高める写真の選び方
ユーザー目線を基準に、自社のイメージを正確に表現する写真選びには、深い思考が必要です。しかし、このようなアプローチを通じて選ばれた写真は、自社のブランドイメージを鮮明に伝える力強いものになり得ます。
繰り返しになりますが、ウェブサイトでブランドイメージを効果的に訴求する写真を確保するには、徹底した事前準備が不可欠です。この過程においては、弊社ベルフォートとお客様双方との徹底したイメージのすり合わせが、成功への鍵となるのです。
ウェブサイトの効果でお悩みの製造メーカー経営者様へ
弊社は、見た目の美しさやトレンドに迎合したデザイン納品をゴールとするウェブ制作会社・デザイン会社とは一線を画し、「お客様の業績向上」の実現をゴールと定めます。特に製造メーカー様が直面する、この現代の変革期に突きつけられる課題に対し、ともに真摯に取り組み、ウェブを駆使したコンサルティングで、お客様の課題解決を実現いたします。
ウェブサイトの効果でお悩みの経営者様、ベルフォート株式会社までお気軽にお問い合わせください。また、弊社にいただくお問い合わせの中でも、よくある質問も多数ご用意しています。お役立ちいただければ幸いです。
このコンテンツの著者
長尾 真介
ベルフォート株式会社 代表取締役社長
2004年、グラフィックデザイナーとして広告代理店に就職。2007年よりウェブデザイナーに転職し、以降ウェブとグラフィック両方のデザイン実務経験を積む。
2012年にウェブ解析士、2013年に上級ウェブ解析士の資格を取得したことで、ウェブマーケティングの業務に傾倒。マーケティング提案からウェブサイト企画、デザインまで一貫したディレクションを担う。
2016年、プラスチック成形メーカーの金型部門で、ブロー成形金型の設計に転職。主に自動車のガソリンタンク型を担当し、設計業務だけにとどまらず、最終的にチームリーダーとしてプロジェクト全体のディレクションまでを担当。
2019年9月に独立・創業し、製造業界をターゲットにしたウェブマーケティングサービスをスタート。2年後の2021年10月に法人化し、現在に至る。
【保有資格】
(一社)ウェブ解析士協会認定「上級ウェブ解析士」
(一社)全日本SEO協会認定「認定SEOコンサルタント」
(一社)ウェブ広告協会認定「ウェブ広告エキスパート Silver」
(一社)ウェブ解析士協会認定「初級SNSマネージャー」