ウェブサイト制作コンテンツ制作アクセス解析

製造メーカーウェブサイトの「会社概要」の重要性を知る|解析データで実証

ベルフォート株式会社 代表取締役社長

長尾 真介

コーポレートサイトにおける「会社概要」の重要性|裏付けデータをもとに解説

製造メーカー様がコーポレートサイトを制作する際、特に力を入れるべきページは「会社概要」です。このページはまだ接触のない見込み顧客にとって、御社を信頼するための重要な情報源となります。
本記事では、このページの重要性をデータをもとに裏付け、わかりやすく解説いたします。

製造メーカーサイトの「会社概要」ページの重要性

中小規模の製造メーカーの経営者様、自社のコーポレートサイトを制作する際、「会社概要」ページの作り込みには、どの程度力を入れていますか?ウェブ制作会社からの要求事項である「設立日」「従業員数」「資本金」などの項目を、単なる単語の羅列に終始させていませんでしょうか。

実は「会社概要」ページは、コーポレートサイトにおいて極めて重要な役割を果たしています。このページが、新規顧客が御社に引き合いの相談をするかどうかの「決め手」となる場合も珍しくありません。様々なコンテンツが掲載されたコーポレートサイトにおいても、最も注目を集めるページでしょう。

以下より、「会社概要」ページの重要性を、弊社が制作した製造メーカー様のコーポレートサイトを例に挙げつつ解説いたします。

データから見る、会社概要ページの注目度の事実

コーポレートサイトとサービス専用サイトを分けて運営している場合は、その傾向が顕著です。コーポレートサイトへのアクセスは、サービスサイトからの送客と、指名検索による直接アクセスが大半を占めているような、特に製造メーカー様に多い構成の場合です。

 

以下のグラフは、弊社が管理する製造メーカー様の一年間のページ別のアクセス数を示しています。会社情報に関するページへのアクセスが圧倒的で、トップページとインデックスページを除けば、特に会社概要と拠点一覧ページに集中しているのが分かります。

このグラフからも、「会社概要」ページに重要な情報が特に強く求められていることを示しています。

会社情報に関するページへのアクセスが圧倒的

ヒートマップで証明されるユーザーの会社情報への執着

ここでは、サイトにアクセスしてきたユーザー目線で、その注目度を解説いたします。以下は、ヒートマップツールで浮き彫りになったユーザーのページ内行動です。

 

まず、TOPページのクリック状況。ヘッダーのハンバーガーメニューを除くと、「企業情報」のインデックスページへのクリックが圧倒的に多いのが分かります。

ヒートマップツール-「企業情報」のインデックスページへのクリックが圧倒的に多い

 

次に、クリック先の「企業情報インデックスページ」内のクリック状況。詳細ページの「会社概要」「会社沿革」「拠点一覧」「保有設備」へのボタンが並んでいますが、特に「会社概要」と「拠点一覧」へクリックが集中しているのがわかります。

ヒートマップ-「会社概要」と「拠点一覧」へクリックが集中している

 

そして、以下は各詳細ページのアテンション(注目度)を示す絵です。赤ければ赤いほど、ユーザーがスクロールを止めて、時間をかけて見入っていることを示しています。

4ページを比較しますが、「会社概要」「拠点一覧」ページは真っ赤です。この2ページへの注目度は、歴然と言えます。

4ページを比較しますが、「会社概要」「拠点一覧」ページは真っ赤です。

会社概要は引き合い獲得への「最終ジャッジ」要素

このように、アクセスデータからもユーザーのサイト内行動からも、いかにコーポレートサイトにおいて、「会社概要」に関連するページが重要であるかが証明できたかと思います。ともすれば、まだ接触していない見込み顧客が、「御社はお付き合いしても大丈夫な会社なのか?」を最終ジャッジするために、情報を求めてアクセスしてきているのかもしれません。

 

「設立日」「従業員数」「資本金」などは当然おさえますが、「取引先企業」「関連企業」に大企業や有名企業が記載されていたら、それは自社の信頼性を評価する上で重要な情報でしょう。また、他のページで自社のサービスや商品の情報を詳しく掲載していても、再度会社概要ページにも列挙すべきです。

そして「有資格者数」や「許可・登録・免許」などは、御社の技術力を証明する要素にきっとなります。

 

ウェブ制作会社に指示された項目に返答を出すだけの作り方ではなく、「弊社のどんな情報を記載すれば、信用してくれるだろう。」そんな意識をもって、会社概要ページは作りたいものですね。

客観的な情報をもとに正しいウェブ制作を

弊社はこれまで、長らく製造メーカー様のウェブマーケティングを支援して参りました。その中で、アクセスデータや統計データなど、客観的な情報をもとにした施策決定にこだわってきました。
関係者個々人の感覚や嗜好で、ウェブサイト制作やコンテンツ内容の決定を行うことは、ともすればターゲットが求めている情報とは違った方向に進みかねません。

ウェブサイトの効果でお悩みの製造メーカー経営者様へ

ウェブサイトの効果でお悩みの経営者様、意思決定者様、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。また、弊社にいただくお問い合わせの中でも、よくある質問もご用意しています。お役立ちいただければ幸いです。

 

 

このコンテンツの著者

長尾 真介

ベルフォート株式会社 代表取締役社長

2004年、グラフィックデザイナーとして広告代理店に就職。2007年よりウェブデザイナーに転職し、以降ウェブとグラフィック両方のデザイン実務経験を積む。
2012年にウェブ解析士、2013年に上級ウェブ解析士の資格を取得したことで、ウェブマーケティングの業務に傾倒。マーケティング提案からウェブサイト企画、デザインまで一貫したディレクションを担う。

2016年、プラスチック成形メーカーの金型部門で、ブロー成形金型の設計に転職。主に自動車のガソリンタンク型を担当し、設計業務だけにとどまらず、最終的にチームリーダーとしてプロジェクト全体のディレクションまでを担当。
2019年9月に独立・創業し、製造業界をターゲットにしたウェブマーケティングサービスをスタート。2年後の2021年10月に法人化し、現在に至る。

【保有資格】
(一社)ウェブ解析士協会認定「上級ウェブ解析士」
(一社)全日本SEO協会認定「認定SEOコンサルタント」
(一社)ウェブ広告協会認定「ウェブ広告エキスパート Silver」
(一社)ウェブ解析士協会認定「初級SNSマネージャー」

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