コンテンツ制作ウェブマーケティング

ウェブコンテンツ作成にはターゲットとテーマの確立を!製造メーカーで実証

ベルフォート株式会社 代表取締役社長

長尾 真介

製造メーカーのウェブコンテンツ作成の成功は「ターゲットとテーマの設定」にあり

製造業に従事する技術職の方々が、コンテンツ記事の作成に苦しむ理由はどこにあるのでしょうか?本記事では、その業界特有の理由と、私が長年のウェブマーケティング支援で見い出した、解決方法を解説しています。

解決方法はターゲットとテーマの設定

私は長年、多くのクライアント様と、ウェブの記事コンテンツの作成に携わってきました。特に製造メーカー様を中心に、現場技術職の方々と、ヒアリングを通しての文字起こしや、実際にご本人様に執筆をしていただいての活動です。

その中で、特にプロジェクトのスタート時点で、必ずと言っていいほど問題が発生します。それは、「書くネタがない・何を書いていいか分からない」問題です。

しかし、その解決方法は意外に簡単だと思っており、それは彼らに対し「ターゲットとテーマを明確に設定してあげる」ことで、驚くほど解消できるものです。

製造や設計の技術者が記事を書けない理由

そもそも、なぜ彼らは「書けない」のでしょうか。

製造や設計を含めた技術職の方々は、一日中、ひたすら現場で自身の専門業務に没頭しています。金属部品加工しかり、成形機のオペレーションしかり、金型の設計や組み立てもしかり…。その生活が彼らの日常なので、改まって「何か書いてくれ」という投げかけ方をすると、さも自分しか知りえないような、複雑な内容を求めているかのように感じてしまうのかもしれません。

だから難しく考えすぎてしまい、ペンが進まないのでしょう。

製造や設計を含めた技術職の方々は、一日中、ひたすら現場で自身の専門業務に没頭

技術者から上手く原稿内容を引き出す具体的な方法

技術者への執筆依頼の投げかけ方①

例えば、「射出成形金型のスライド」に関する記事を制作するとします。執筆を依頼する相手は、この道7年の金型設計リーダーとします。

樹脂製品メーカーの営業主任Aさんに、アンダーカットを処理する基本的な金型スライドの種類を教えてあげて

というように、説明する相手と具体的なテーマを明示してあげます。すると、

主にアンギュラスライドと傾斜スライドが最も一般的です。

アンギュラスライドとは、製品の外側においてアンダーカット部分の駒を処理する方法です。金型が開く力を利用して駒の部分を作動させ、斜めの面に対してピンで上方向の力を加えると、力が上方向と横方向に分散されます。この時に発生した横方向の力を利用してアンダーカットの部分の駒を抜き取っています。こうすることで外側のアンダーカットについて解消することができます。

傾斜スライドは、アンギュラスライドとは逆に、製品の内側にアンダーカット部分の駒を処理する方法です。金型が開いた後の『製品を押し出す力』を利用し、横スライドとは逆に真上に押す力を斜めの面に当てることによって斜めの力に変換しています。これにより押し出すほどに製品から駒が離れ、アンダーカットの部分を抜き取ることができます。

上記のような基礎的な内容なら、すらすらと出てくるでしょう。

技術者への執筆依頼の投げかけ方②

一度このやり取りが出来れば、あとはもう簡単です。さらに、記事内に自社の強みを盛り込みたい場合も、

樹脂製品メーカーの営業主任Aさんに、当社に金型設計を依頼することで得られるメリットって何があるか説明できる?

という投げかけをしてあげれば、

弊社はお客様の製品データから、製品の形状検討から金型の成立性まで対応しています。

本来スライドが必要な箇所も、若干の製品形状の変更を施すことでアンダーカットを排除し、スライドを不要にしてきた実績が多々あります。金型においてのスライド数の削減は、そのままコストカットに直結するので、コストパフォーマンスが高い金型設計を提供します。

と、ウェブサイト上でコンテンツ記事を見たターゲットに、自社を選んでもらうことでのメリット訴求まで出来てしまいます。

製造業の実務経験で導くウェブマーケティング支援

製造業界は実に専門性が高く、基礎的な知識がないウェブライターやコンテンツディレクターが、効果的なコンテンツを作ることは難しいと感じます。その点、私の金型設計の実務経験から得た知識は、弊社のウェブマーケティング支援事業に大いに貢献していることを痛感できています。この経験は、今や私と弊社にとっての重要な財産です。

ウェブサイトの効果でお悩みの製造メーカー経営者様へ

ウェブサイトの効果でお悩みの経営者様、ベルフォート株式会社までお気軽にお問い合わせください。また、弊社にいただくお問い合わせの中でも、よくある質問もご用意しています。お役立ちいただければ幸いです。

 

 

    このコンテンツの著者

    長尾 真介

    ベルフォート株式会社 代表取締役社長

    2004年、グラフィックデザイナーとして広告代理店に就職。2007年よりウェブデザイナーに転職し、以降ウェブとグラフィック両方のデザイン実務経験を積む。
    2012年にウェブ解析士、2013年に上級ウェブ解析士の資格を取得したことで、ウェブマーケティングの業務に傾倒。マーケティング提案からウェブサイト企画、デザインまで一貫したディレクションを担う。

    2016年、プラスチック成形メーカーの金型部門で、ブロー成形金型の設計に転職。主に自動車のガソリンタンク型を担当し、設計業務だけにとどまらず、最終的にチームリーダーとしてプロジェクト全体のディレクションまでを担当。
    2019年9月に独立・創業し、製造業界をターゲットにしたウェブマーケティングサービスをスタート。2年後の2021年10月に法人化し、現在に至る。

    【保有資格】
    (一社)ウェブ解析士協会認定「上級ウェブ解析士」
    (一社)全日本SEO協会認定「認定SEOコンサルタント」
    (一社)ウェブ広告協会認定「ウェブ広告エキスパート Silver」
    (一社)ウェブ解析士協会認定「初級SNSマネージャー」

    このページをシェア

    • 大変革期の製造業界にWEB&DXで成果を出す 株式会社BEL.FORT