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SEOでは検索順位「1位」を目指すべき理由|順位別でのアクセス数の違いを実証

ベルフォート株式会社 代表取締役社長

長尾 真介

SEOでは検索順位「1位獲得」を目指すべき理由|順位別でのアクセス数の違いを実証

製造メーカー様のSEO戦略において、「1位表示」の獲得を目標にすることが成功のカギです。上位表示であっても10位の場合と1位の場合では、獲得できるアクセス数には圧倒的な差があります。
本記事では、弊社が運営する製造系オウンドメディアの事例の実数を通じて、SEOで検索順位1位を目指すことが、集客において重要であることを解説いたします。

SEO成功のカギは検索順位1位の獲得

製造メーカー様がウェブサイトのSEO施策に取り組む際、多くの目標キーワードで上位表示を目指すことが一般的ですが、私は常に「1位」を目指すべきだと考えています。
他のランキング、例えば「10位以内に入れば合格」や「5位以内を目指す」といった目標設定では、やや不安を感じます。なぜなら、上位表示であっても、その順位によってクリック率に大きな差が生じるからです。

seoClarity(SEOクラリティ)が公開した2021年11月の検索順位別クリック率データ(日本)

seoClarityが公開した2021年11月の検索順位別クリック率データ(日本)
https://www.seoclarity.net/mobile-desktop-ctr-study-11302/

調査概要:7,500億回以上のインプレッション / 170億回以上の一意のキーワードで300億回以上のクリック

実際、上記の統計データを見ると、検索順位が10位の場合と1位の場合では、クリック率に10倍もの差があることがわかります。言い換えれば、10位表示よりも1位表示を獲得できた方が、10倍ものアクセス数を獲得できるということです。
これは、特定のキーワードで自然検索で1位表示を獲得することは、自社の集客においてどれほどのインパクトを持つかを考える上で、重要な要素となるでしょう。

製造系キーワードでアクセス数のインパクトを実証

ここでは、弊社が運営サポートする製造系オウンドメディアの、アクセスデータから得た成果をご紹介いたします。
SEO戦略を施策する過程で、目標キーワードによる検索順位がまだ下位だった月のアクセス数と、1位または3位を獲得した月のアクセス数を比較してみました。

目標キーワード:プラスチック金型(月間平均検索数:480)

上記のグラフで示した通り、目標キーワードが「プラスチック金型」のページにおいては、2023年4月の順位8位の時点でアクセス数が135でしたが、同ページが1位を獲得した2023年10月には、アクセス数が539まで上昇しています。
※「プラスチック金型」キーワードの月間平均検索数は480

 

目標キーワード:射出成形機(月間平均検索数:2,900)

同様に、目標キーワードが「射出成形機」のページにおいては、2023年4月の順位9位でアクセス数が497でしたが、3位を獲得した2023年12月には1,827まで拡大しました。
※「射出成形機」キーワードの月間平均検索数は2,900

 

これらの事例から明らかなように、目標キーワードで10位以内に入ることができても、ランキングがおおよそ8位以下と3位以上では、獲得できるアクセス数に大きな差があることが実証できました。特に、人気キーワードでの上位表示は非常にインパクトが高く、直近で3位に留まっている「射出成形機」キーワードにおいて今後1位を獲得できれば、この1ページだけで、月間2,500以上のアクセス数を達成できる可能性があります。

したがって、SEO戦略を進めるのであれば、やはり「1位獲得」を目標にするべきなのです。

SEO導入で安定かつ長期的なウェブサイト集客を実現

冒頭で触れた通り、成功裏に進むSEO戦略は、特定のキーワードで自然検索での1位表示を獲得することにより、企業の業績向上に大いに貢献します。

この成功は、同じ検索でも、ウェブの検索広告でカバーしようと思えば、毎月膨大な広告予算が必要となります。それは、特に中小規模の製造メーカー様には、なかなか難しいことでしょう。そのため、安定かつ長期的なウェブサイト集客を考える際には、SEOの導入が検討されるべきです。

 

ただし、SEOは両刃の剣であるとも言えます。
適切に活用すれば企業の業績向上に大きな利益をもたらしますが、誤った使い方をすれば企業に打撃を与える可能性もあります。SEOを他社に完全に任せるのではなく、企業自体が自律的にコントロールできるよう、正確な情報を収集し、それに基づいて主体的に実践することが重要です。

ウェブサイトの集客施策でお悩みの製造メーカー経営者様へ

製造業界は高度な専門性を要し、基礎的な知識がないウェブディレクターが、効果的なキーワード選定やSEO施策を進めるのは相当に難しい課題です。こうした中で、私の金型設計の実務経験から得た業界知識が、弊社のウェブマーケティング支援事業において大いに貢献していることを実感しています。

SEOはその技術が独特で理解が難しいものですが、成功に導く施策には正確な知識と論理的な根拠が不可欠です。弊社は製造メーカーの経営者様に対して、各施策に対する明確な説明を行いながら、ウェブ戦略をしっかりとリードしています。


集客でお困りの製造メーカー様、ぜひ一度ご連絡ください。今回ご紹介したSEOの戦略立案から、効果的なウェブ広告の運用など、御社にとって最適な集客施策を提案し、積極的なプロジェクト進行をリードして参ります。

 

 

このコンテンツの著者

長尾 真介

ベルフォート株式会社 代表取締役社長

2004年、グラフィックデザイナーとして広告代理店に就職。2007年よりウェブデザイナーに転職し、以降ウェブとグラフィック両方のデザイン実務経験を積む。
2012年にウェブ解析士、2013年に上級ウェブ解析士の資格を取得したことで、ウェブマーケティングの業務に傾倒。マーケティング提案からウェブサイト企画、デザインまで一貫したディレクションを担う。

2016年、プラスチック成形メーカーの金型部門で、ブロー成形金型の設計に転職。主に自動車のガソリンタンク型を担当し、設計業務だけにとどまらず、最終的にチームリーダーとしてプロジェクト全体のディレクションまでを担当。
2019年9月に独立・創業し、製造業界をターゲットにしたウェブマーケティングサービスをスタート。2年後の2021年10月に法人化し、現在に至る。

【保有資格】
(一社)ウェブ解析士協会認定「上級ウェブ解析士」
(一社)全日本SEO協会認定「認定SEOコンサルタント」
(一社)ウェブ広告協会認定「ウェブ広告エキスパート Silver」
(一社)ウェブ解析士協会認定「初級SNSマネージャー」

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