ウェブ広告ウェブマーケティング

効果の出ないウェブサイト|ターゲット別で細かく戦略構築することの重要性

ベルフォート株式会社 代表取締役社長

長尾 真介

効果の出ないウェブサイト|ターゲット別で戦略構築していますか?

ウェブサイトを制作し、しっかりと集客用のウェブ広告を出稿しても、なかなか成果が出てこない――そんな悩みを抱える製造メーカーの経営者様は少なくないでしょう。
これらの課題に対処するために最も重要なことは、「ターゲットのニーズ・課題」を軸として、ウェブサイト戦略を構築すべきです。

見直すべきウェブ広告集客からLPへの流れ

例えば、もし出稿しているウェブ広告において、すべてのユーザーをウェブサイトのトップページへランディングさせているとしたら、それは赤信号です。効果は薄く、ターゲットを軸とした戦略が練られていないと思われます。

目的の情報をサイト内で探し回る

製造メーカー必見!ターゲット別一気通貫アプローチ

「自動化機械・省人化装置」の製造を事業とするメーカー様に焦点を当ててみます。
下図のように、具体的な「欠品検査機」「熱板溶着機」など、製造する製品ごとに広告グループを編成し、それに対応する専用のランディングページ(LP)を作成します。

目的の情報に すぐたどり着ける

このように、ターゲットごとに一気通貫したルートを用意することが、まずは成功への第一歩です。

 

冒頭のように、幅広いターゲットを全てTOPページにランディングさせるアプローチは、ターゲットに

「このサイトは自分が探している機械を製造しているのか?」
「自分の課題を解決してくれるのか?」

という疑念を抱きながら、サイト内を探し回ることを強いることになります。しばらく探しても求める情報が見つからなかったターゲットは、さっさとサイトを離脱し、他のサイトへ流れてしまうでしょう。

しかし、上記のような、ターゲット別に一気通貫させた構成なら、ターゲットへのストレスは最小限に抑えられ、ニーズや課題に対しての「答え」に、すぐたどり着いてもらえます。

異なるターゲットには異なるアプローチを

ウェブ広告も専用LPも、ターゲット別にしっかりと作り込まなくてはいけません。

同じ自動化機械や省人化装置でも、「欠品検査機」「熱板溶着機」「バリ取り機」などは、異なる業界や現場で必要とされるため、当然、各ターゲットのニーズや課題も異なります。
例えば、

・欠品検査機を必要とするターゲットは、どんなキーワードで検索しそうか?
・どんな見出しや説明文のウェブ広告なら、クリックしてくれそうか?
LPのファーストビューで何を訴求すれば、スクロールして読み進めてくれるか?
・欠品検査機を求めるターゲットは、どんなポイントに課題を持っているのか?
…etc

以上のような、各ターゲットに向けて効果的な広告アセットやウェブコンテンツを作り込むには、個々のターゲットそれぞれへの深い調査が、大きなカギになってくるでしょう。

ニーズの違いを理解して広告・LPを最適化

別の例として「プラスチック成形品を作りたい」というターゲットに焦点を当ててみます。

このターゲットも更に細かくセグメント分けする必要があり、例えば、弊社が運営するサイトでも実証できたことですが、「試作・または小ロットで作りたい」ユーザーと「量産で作りたい」ユーザーでは、抱える課題やニーズが全く異なります。

「試作・小ロット」のターゲットには、

今、企画を進めている製品にとって最適な工法の提案を期待している

というニーズがよく見られます。

一方で「量産」を求めるターゲットは、

大型の射出成形機を有し、倉庫環境が整った工場を希望している

といったニーズが浮かび上がります。

「プラスチック成形」サービスサイトのケース

同じプラスチック成形のニーズであっても、両者には求めるポイントが大きく異なっています。そのため、明確にターゲットを分類し、個別の広告グループの編成と、対応する専用LPの設置が不可欠なのです。

ウェブ広告単価高騰時代 ウェブ戦略の成功には専門性が必須

弊社がサポートする製造メーカー様は以前、大手コンサル会社のプロデュースで運営されていたウェブサイトがありました。そのサイトは質の高いコンテンツを持ち、広告も展開されていましたが、成果が振るわず、年間わずか1~2件の成約にとどまるといったケースも見受けられました。

「ホームページを作り、ウェブ広告で集客する」という単純な構成だけでは、満足できる成果を上げることが難しい時代になっています。加えて、ウェブ広告の単価が高騰し続ける昨今では、広告だけで十分な集客をまかなうことが難しくなってきているのも確かです。

[関連記事を読む]
>  部品加工ソリューションサイトの失敗から学ぶウェブマーケティングに重要なこと

 

こうした中で、よりターゲットユーザーに寄り添ったコンテンツの提供や、SEOやSNSなど、多角的な集客戦略の展開が求められています。つまり、現代のウェブサイト戦略の成功には、徹底した専門性が不可欠となっているのです。

ウェブ集客でお悩みの製造メーカー経営者様へ

弊社はこれまで長らく製造メーカー様のウェブ戦略を支援して参りました。高い専門性を持つサービスであっても、製造現場での実践経験と、数多くの製造系コンテンツサイトの運営経験が、弊社の強みとなっています。

自社サイトにおいて、特にウェブ広告やSEOなどの集客にお悩みの経営者様、どうぞお気軽にお問い合わせください。弊社の経験と専門知識を活かし、お客様のウェブ戦略に対する最適なサポートを提供いたします。

 

 

このコンテンツの著者

長尾 真介

ベルフォート株式会社 代表取締役社長

2004年、グラフィックデザイナーとして広告代理店に就職。2007年よりウェブデザイナーに転職し、以降ウェブとグラフィック両方のデザイン実務経験を積む。
2012年にウェブ解析士、2013年に上級ウェブ解析士の資格を取得したことで、ウェブマーケティングの業務に傾倒。マーケティング提案からウェブサイト企画、デザインまで一貫したディレクションを担う。

2016年、プラスチック成形メーカーの金型部門で、ブロー成形金型の設計に転職。主に自動車のガソリンタンク型を担当し、設計業務だけにとどまらず、最終的にチームリーダーとしてプロジェクト全体のディレクションまでを担当。
2019年9月に独立・創業し、製造業界をターゲットにしたウェブマーケティングサービスをスタート。2年後の2021年10月に法人化し、現在に至る。

【保有資格】
(一社)ウェブ解析士協会認定「上級ウェブ解析士」
(一社)全日本SEO協会認定「認定SEOコンサルタント」
(一社)ウェブ広告協会認定「ウェブ広告エキスパート Silver」
(一社)ウェブ解析士協会認定「初級SNSマネージャー」

このページをシェア

  • 大変革期の製造業界にWEB&DXで成果を出す 株式会社BEL.FORT